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2013年6月29日土曜日

SONY サイバーショット RX-1R 発表

先週発表されていましたね。
RX-1R。

基本的にはコンデジサイズのボディにフルサイズセンサーと超解像のカールツァイスゾナー T* レンズを搭載した RX-1 と同様な仕様で、価格帯も同じ。ですので RX-1 はディスコンにならず並売されるそうです。
バッテリの持ちも同じように悪いみたいですね。
何が変わったのかというとローパスフィルタがなくなっただけです。

ローパスというのは別名ハイカットのほうが解りやすいかもしれませんが——入力信号の中からある閾値に対し高周波成分をカットし、低周波成分のみを通すようなフィルターのことです。カメラの場合は撮像素子の前に光学的なローパスフィルターが存在します。
ここでいう高周波とは急激な色の変化のことと思ってください。
ローパスフィルターといえばお解りのように、これは何らかの積分器です——信号処理においては。
光学的なローパスフィルターの構造は全く異なり、たとえば透明なフィルムに日焼け止めを塗ったようなもので、その利得や特性を計算することは同じようにいきませんが、大雑把には似たような働きをします。

なぜこのようなものが必要なのかというと、不快なエイリアッシングを抑えるためです。
デジタル画像では一般的に入力のアナログ信号をサンプリング周波数に従って量子化することでデジタル信号へ変換しますが、サンプリングの間隔を無限に小さくできない限りは急激な値の変化を正確に補足できません。
だからこれは、センサーの苦手な非常に高い周波数をカットすることで、モアレや偽色を抑えて見た目に奇麗な映像を得るためのものです。

(さっぱりわからん、という人にたとえで言うと、一日一回毎朝アサガオの観察日記を付けて成長度をグラフ化していたところ、前日つぼみだったのに今日はもう花が満開だった場合、これは昨日の何時につぼみが開き始めて何時に満開になったのか解らない状態であります。けれど、グラフに書いて線で繋げてしまうと、そのグラフだけを見た人にはまるで昨日の午前11時につぼみが開いて午後3時に満開になったとか、そういう誤解を与えてしまいます。ゆっくり変化する(=低周波)の場合はそれで大体問題ありませんが急激な変化(=高周波)の場合には、まったくアテになりません。
こうした不正確な値を繰り返し受け入れていると、各信号を総合したときにありもしない幻の値が出現することがあります。
同じアサガオを、微妙にずれた時刻で複数名が観測していたとしたら、それらのグラフをみた人にとってはアサガオの満開時刻がやけにたくさんあるという不可解な事態が起きてしまいます。
これをエイリアッシングと呼んでいます。写真でいうとモアレやエッジ付近での不可解な色の変化などの不快なノイズのことです。人間なら変なグラフを見ても丸める動機も知識もあるのですが、機械は値に特定の意味を見いだして推測を立てたりはしないので、これ以降は信号処理プログラムの出番となります)

しかしながら、高解像度センサーや高い分解能を誇るレンズを使ったデジタルイメージングにおいては、そのような急激な信号の変化こそが興味の対象です。
そこでローパスフィルターを取っちゃおうぜ、という人は結構いるわけです。
実際に取っちゃいましたみたいな玄人向け製品も Nikon D7100 や Sigma DP など去年くらいから結構出てきています。
センサーの解像度が高いということはそれだけサンプリングが正確に近づくので、技術的観点からすると正しい行動だと思います。

いわば、アサガオの成長が早過ぎて日記に書きづらいから日陰に置いて育たなくしようぜ、みたいな対策は科学的にはとんでもないことです。
でもカメラを使うのはアーティストですから、別にそれでいいんだとも言えます。

——というわけで——。

  • 解像度が充分上がったからローパスフィルターはもう要らないよ派
  • サンプリング間隔を無限に小さくできない以上、ローパスフィルターは必要だ/あったほうがいいよ派

という二つの意見があって、血で血を洗う抗争になることも特になく、まぁ両方あればいいんじゃねというのが主流な気がします。
単に好みの問題ってわけでないにしても結局、被写体によるんですよね。

ローパスフィルターのある RX-1 と、ない RX-1R が同時に市場に存在できるわけです。
いずれにせよ玄人向けのプロダクトだと思いますし、玄人向けと更にマニアックな玄人向けということになってしまっていやこれはアツいんじゃないでしょうか
いや、たぶん売れないと思うけど。ほんと、こんな冒険ができるなら DI ってやけに健全な市場だなぁって書いててそれはないって自分で思うけど。
レンズの供給能力はかなり小さいし、作りきりでいいやということなのかも。そうなら逃すと手に入らない系ですかね。
どうぞ好きなほうを選んでください。



アサガオの観察日記かー懐かしいなぁ、と思った人にはこちらも。

2013年5月17日金曜日

DxO サポート情報

遂にツァイスレンズサポート! DxO が E マウント用のツァイスレンズ 28mm/f1.8 ZA 用の光学モジュールをリリース予定に入れました。 2013/5 となっているので近日中にリリースされると思います。 NEX シリーズ全てをサポートするようです。 DxO なくても不満の出るようなレンズじゃありませんが……どうなるか楽しみでもあります。 新しい E マウント 35mm f1.8 の光学モジュールも 2013/6 に予定されているようです。

2013年3月27日水曜日

三月のお写真

御茶ノ水にて建設中(もうほぼ完成)の森トラストタワーの新しいビル。
テナントも入り始めています。
ディスカバリーチャンネルでやってたのを観ました。
最終的にはビルの中に住居から職場、学校、公園、商業施設すべてを組み込んだ一つの街を作ろうという試み。
これはそのプロトタイプーーまぁ悪く言えば実験ですが、そういうもののようです。

DSC09297 

DSC09301

普段屋内や暗いところでしか写真撮ってないので絞って撮ることが少ないのですが、これは絶好の機会だと絞りました。
F22 とかまで絞ってみましたが上の F10。これくらいで充分遠くまでフォーカスが得られているので、 F11 あたりまでかなぁ。
お天気は良かったものの夕方で若干日は陰り始めた時間でした。
絞りすぎると今度は暗くなって細部の描写力は落ちてきますので、ホントにカンカン照りでもない限りは F14 以上は使わないかなぁ。

続いて近くの洋菓子店、老舗の近江屋です。
ビルヂング自体もかなり古そうですが、天井が凄い高くて蛍光灯の光量が不足し、あまり撮影向きとは言えません。
NEX-7 のフラッシュでは天井でバウンス……ってわけにもいかないし、まず他にお客さんもいますから。

DSC09310

DSC09308
とてもおいしかったのですが、あんまりおいしそうには見えませんね。

あ、あと無事にシュタゲの限定版が届きましたよ。
すっかり忘れていたので突然でかいダンボールが届き一体何事だと思いました。

DSC09382

中身はこんな感じ。
ゲーム(本編のほう)は始めましたが中身はちゃんと改めておりません。

DSC09389

劇場版負荷領域のデジャヴュの前売り券が入っています。
前売り券なのに上映開始も書いてないって凄いな。前のめり券って感じだ。

2013年3月15日金曜日

使える三脚

三脚?
便利だよね。
でも僕、持てないよ。
脚が畳みやすい軽い三脚を楽しみにしててよね。

キャラを作りきれてないことで有名な某棋士と同じく僕もふらふらしてるほうなので、三脚はあると大変便利なんですが、必要なときは大抵持ってない。
まず重い。
軽いのもありますが、大半はコンデジ用で一眼だとミラーレスでも脚がぐらぐらしまくります。
あと三脚を出したり仕舞ったりするのは結構間が悪いし、お手軽感にも欠けます。

持ち運び易くて収納が簡単な三脚……と色々試して、ゴリラシリーズなど出るたびに失敗してようやく行き着いた名作、それが Velbon CUBE です。
これは何かというと、脚が角張って安定感を持ちながら軽いです。
更に、畳んだ状態では行儀良く脚が三本並んだ状態で、この角張っている脚と脚の間に収納スイッチがついているのです。
つまり三本の脚を両側から押して、三本同時に収納、展開できるクイックな動作。

輪ゴムみたいなもので脚をまとめあげるヤツもなかなか秀逸だと思ったのですが、 CUBE のほうが断然しっかり安定しています。
雲台は結構出っ張っているので、簡単に取り外せればもっといいのになぁ。

2013年3月10日日曜日

Eye-Fi + NEX-7 = ?

i - φ+ n^ex - 7 = ?

個人的にはいまいちスッキリしないプロダクト Eye-Fi であります。
画期的ではあると思うんですけど、デジカメユーザーのわがままリクエストに応えるには至ってないというか。
しかも Mac + Android という変態ペアリングで利用しています。

まず使ってみると想像以上に転送が遅いという不満が挙げられます。
誰でもこの不満をどうにかしようとするでしょうが、例えば JPEG+RAW で撮影しているなら、まず考えるのは JPEG だけを iPhone だの Android だのの Mobile に転送し、RAW を PC に転送しよう、ということでしょうか。

しかし結構これが茨の道といいますか。

悩む前に、まず転送時に NEX-7 の電池蓋を開けて試してみてほしいということです。
NEX は電池蓋のところにアルミ板が入っています。これは電池蓋を固定するプラスチックの爪(開閉時にスライドする部分)の支えとなっており、ネジは付いてますがそのまま外してしまうわけにはいきません。
この蓋を開けておけばたぶん転送スピードはかなり向上します

それでも尚、満足がいかない場合は設定を変えるしかありません。
(まぁ、多くの人は納得しないでしょう。 mobile にraw を溜め込むなんて、シャッターを切る毎にカルマを増やしているようなものです)

不明瞭な警告、 バグってるとしか思えない設定——。
そうしたものと戦う気力があるなら、この先へお進み下さい。

警告!
この先には何もありません!
あなたの探しているようなものは何にもありません!

まず理解する必要があるのは Eye-Fi は
  • 無線 LAN インターフェイスを一つしか持っておらず、同時に使えないこと
  • モバイルではダイレクトモードでしか転送ができないこと
この二つです。
Eye-Fi は内部に信頼する AP の SSID を複数登録できるのですが、それらが見えている状況下ではダイレクトモードは起動しません。
モバイルへの転送は行われないのです。

つまり、家の無線LANを登録して PC から使おうとしていると、その間モバイルは使えなくなるのですね。
「いいじゃないか、それで」といえるのは満足のいく設定を見付け、実際の運用が始まってからです。
設定が確定するまでの間は、家の中で PC とカメラとモバイルを睨めっこすることになるので、その間はただただ邪魔なだけです。

それにインフラストラクチャモードの AP を使って PC とモバイルで共用できないのなら、こんな設定要らないぜという人だって結構いるのではないでしょうか。
PCへの転送を行うときも家の無線LANを使わず、ダイレクトモードを使う。
そういう割り切りもまんざらではないかも知れませんよ。
とにかく設定中は切っておいてください。

一応家の無線 LAN の影響下にあっても、 Eye-Fi 付属の USB アダプタを使って Eye-Fi を PC に接続している場合、設定の「ダイレクトモード」タブの「ダイレクトモードのネットワークを起動」ボタンを押してダイレクトモードを強制的に起動することもできますよ。
このボタンを押すと Eye-Fi の AP が見えるようになりますから、ここに接続してモバイルへ転送する事もできますよ。
面倒ですけど。

続いて、Android からの設定を行い、JPEG が転送されるようにします。
順番が大切です。
Android のアプリはバグっていて、常に RAW もビデオもモバイルに転送されるかのように見えますが真に受けてはいけません。
Android から Eye-Fi ダイレクトモードの AP に接続したら、 Eye-FI のアプリを起動して設定画面にうつりましょう。

Android 側に JPEG のみ転送されるよう設定されたら、 Mac版のクライアントで RAW と動画を受け入れるように設定しましょう。
このとき、「全ての画像を (PCのホスト名) に転送しますか?」と意図の分からないダイアログが表示されます。
選択肢は「(モバイルの名前)のまま」「(PCのホスト名)に変更」とありますが、モバイルのままにするというのは実質上、設定のキャンセルを意味します。
ですので、一度全ての画像を PC で受け入れるように設定します。
全く腐ってやがるのです。
このため、 JPEG も PC 側に流れてしまうので、そのまま「写真」タブの「有効にする」チェックを外してしまいましょう。
このときはさっきのように謎のダイアログは表示されません。

すると JPEG 写真の行き場がなくなってしまいそうですが、 Android 側の設定はどうやら生きており、 JPEG のみが Android に転送されるようになります。
何が起きるのか解らないので、以降 Android で設定画面を開いてはいけません。
腫れ物に触るような感じであります。

ここまでしても、 Eye-Fi の動きがおかしくなってしまうことはよくあります。
ダイレクトモードの SSID は繋がるがペアリングは切れっぱなし、実際の転送は出来ずにエラーになるという状況です。

まぁ、 Eye-Fi をちゃんと使う事は不可能なのではないでしょうか。
初代もすぐ壊れましたし……。
長い目で見て、時間の無駄だと思います。

2013年3月9日土曜日

NEX-6 試用レビュー

——なんでしょうかね。
そういう季節なのでしょうか。
またもや会社で、今度は NEX-6 を見せてもらう機会がありました。

生まれたばかりのお子さんを撮るのに NEX-5R と NEX-6 で迷っていたので、「いや、人物撮るならファインダーは要るよ」と、 NEX-6 を推したわけです。
僕は薦めた立場なので、「うあ〜〜、これか〜〜」と無邪気に弄れなかったのですけど(そりゃ薦めてきた奴がそんな調子じゃ厭ですよね) ポイントは押さえておきました。

5R と 6 はあまり違わないのですが、違いはファインダーの有無、フラッシュを内蔵しているかどうか、チルト液晶が自分撮りに対応しているかどうか、くらいでしょうか。
前回のエントリでも触れましたが、 NEX-5R のほうがαのアクセサリに対応している、という部分もあります。

まず第一印象は小さい。
NEX-7 を見慣れたせいか、いや 7 も充分小さいのだけど、さらに小さく感じる。
電源OFF の状態ではズームレンズなのに標準パンケーキよりちょっと出っ張っている、くらいの標準ズームには驚きました。

そして速くなったフォーカス。
その場で NEX-7 のフォーカスと比べてみましたが、二倍ほどに速くなっているでしょうか。
やっぱり子供や動物を撮るときは、屋内でも補助光 OFF  でオートフォーカスが素早く働かないとダメだと思うんですよね。

シャッターが若干深くなりまして、 これまでのような浅い感じはなく、半押しにかなりの余裕があります。
他ではなかなかないような、ちょっと変わった押し心地です。もちろんミラーショックもないのでだいぶ優しい印象があります。
昔の銀塩カメラにあったような、やけに高さのあるシャッターを思い出しました。アレほどではないですが。
オートフォーカスが非常に速いので、半押ししている感覚すらもあまりないうちにフォーカスが合ってしまいます。
これに慣れてしまったら他がシビアに感じるのではないでしょうか。

あとモードダイヤルが付きました。
M, P, A くらいはメニュー出さずに変更できるのは嬉しい変更。
シャッター横の Fn ボタンがつきましたが、 7 のような Tri-dial はないので、残念ながらファインダーを覗きながらの操作性は 7 のようにはいきません。ちゃんとカスタマイズすれば結構使えるのではないかと思います。

それから、イロモノ機能だと思ってあまり期待してなかった Wi-Fi 対応。
これがちょっと凄かったです。
スマホ用アプリでカメラをコントロールができます。
リアルタイムにファインダーの画がスマホに流れて来るのですよ。そこでアプリ上のシャッターボタンを押すと写真が撮れる。
転送も速く、 Eye-Fi のようなまだるっこしさもない。
これは結構凄いですよ。
アプリの UI はα純正のリモコンよりも更に簡素で、ちょっと機能が少な過ぎるんじゃないかと不安ですが、その辺はどうなんでしょうね。
まぁできない理由があるとも思えないので、そのうちなんとかなるのでしょう。

ところで標準ズームはズームが電動になっていました。
一応ズームリングがあるのですが、これがスイッチになっていまして、そこを回すと倍率が変わる。
変わるのですが、これに結構ラグがあるのが厭な感じでした。
もっとビシッと決まらないの?と。構図がすぐに決まらないのじゃ、折角の速いオートフォーカスも無意味になってしまいます。
まぁレンズ変えたらいいだけの話なんですが……。

そこそこ明るいオフィスでしたが、そこまで明るいレンズでもないので ISO AUTO が 2500-3200 まで上がってしまいました。
NEX は高感度でもいける印象ありますが、さすがに 1600 を超えると画質的にはきつい。

全体的にヒューマンセントリックというか、人に優しくなった印象ですね。
例えば、今までネジ穴としか思えなかったシャッター横の Fn ボタンですが、ちゃんと「Fn」って書いてあります。ちょっとした気配りですが、 NEX-7 に書いてあったらちょっとかっこ悪い。でも書いてある方が親切。そういう地味〜な舵取りを優しさに振ったという感じがあります。
(他のレンズを使うにはレンズのファームをアップデートする必要があるらしくて、その辺は全然フレンドリーじゃないですが)
今回、画質の評価まではできませんでしたが NEX-6 の魅力はよくわかりました。


2013年3月7日木曜日

SONY RX-1 with DxO

持ってもいないのにナニでありますが、 DxO のニュースレターによると DxO が RX-1 のベンチマークを公開しました。

それによると RX-1 は DxOMark で Nikon D600 に次いで第四位の成績。
D600 といえばFX(フルサイズ)センサー搭載機としてはエントリーモデルとはいえ最新の中堅機であります。
RX-1 のコンデジクラスの大きさで匹敵するとは脅威です。
カールツァイスレンズの測定結果もブランドに見合うものだったとされています。

記事では、競合するカメラとして Leica X1/X2 ($1999) と Fuji X100/X100s ($1299)にも言及しています。
同じ画角と高品質な固定のレンズを持ち、Fuji X100/X100s は解放絞り値まで同じなので好対照なのでしょう。
が、これらは APS-C サイズのレンズであることも指摘されています。

しかも RX1 も Fuji X100/X100s  も外見はライカを意識してますw
Fuji X100/X100s は素晴らしいセンサーで、スペックからは想像もつかないような精密な描写と解像感が特徴です。
正直、欲しいです。 Fuji Xシリーズの解像感はそれくらい魅力です。
値段もお手頃ですし、いい買い物だと思います。マジで。

話を戻しますと——。
RX1 はレンズが固定で、個別に購入もできないことから二の足を踏んでいる人も多いだろうことを前置きした上で、結論では高い評価を与えています。
測定結果は本文を読んでいただくとして、結論としては Zeiss Sonnar T* 2/35 はほぼ傑作となりつつあり、全体の出来も妥協のない、目覚ましい仕上がりであるとされています。
購入するお金さえあれば、より完璧に近い写真を撮れるのは保証つきであると、ほぼ絶賛ではないでしょうか。

X100s は位相差センサーを備えており、 AF がかなり強化されています。サブとしては、手頃になった X100 のほうが狙い目でしょうか。

2013年2月28日木曜日

NEX-3N 発表とRX-1

http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201302/13-0225/

もう二三日前の話ですが、 NEX-3N が発表されたようです。
有効解像度は NEX-6 に迫る勢いですが、トータルではややカジュアルな性能でしょうか。
位相差センサーや OLED ファインダー, WiFi などと先進的な機能を多く取り込んだ NEX-6 とは対極的に、枯れた機能のみで性能をあげてニッチなところを狙った製品だと思います。

光学的には、既発売の NEX-6 とフォーカスシステムが違います。
NEX-6 が位相差センサーによるハイブリッド AF を備えるのに対し、 NEX-3N は伝統的なコントラスト AF のみを備えています。
ですので、位相差センサーが撮像センサーの前にないぶん、光学的な利得は NEX-6  より有利かも知れません。
(もちろんそのぶん AF は遅く、暗い場合など精度もいまいち満足がいかないかも知れませんが)

しかし NEX-3N が優れているのは、その液晶モニターでしょうか。
今までも、 NEX の液晶モニターはチルト式で、若干手前に引き出すことで上下に傾けることができました。
NEX-3N ではなんとこれを180度ハネ上げ、更に回転させて自画撮りモードにすることができます。
自画撮りできる本格的なカメラはあまりなく、しかもスマートフォンの台頭で既に死語になっている気がしますが、気軽な記念撮影、スナップなどで一定以上の需要はあると思います。

さらに、 NEX-3N のリモート端子はアルファシリーズと互換性があり、リモコンやレリーズも多彩なアクセサリを使用できます。
これらを組み合わせてたとえば三脚を使った自画撮りという応用もできるわけです。——まぁ、普通の人にはそこまでする意味ないかも知れませんが。
そう、例えばコスプレ会場で友達とはぐれてしまったそこのアナタとか!!

あと地味に注目なのは同時発売の新しい E マウントレンズです。
E 20mm F2.8 (SEL20F28) は薄型のパンケーキレンズで、おそらく(ゴミレンズとして有名な) E 16mm F2.8 の後継となるものでしょう。
(高名なゴミレンズである) E16mm F2.8 は、 NEX-7 の高度な光学補正によってそこそこ観れる絵になってしまうので、ゴミレンズとしてはややパンチに欠けるものになってしまうのですが、全てのクラスの本体にそのような光学補正が備わっているわけではありません。
この新しいパンケーキは NEX-5/3 などのエントリークラスのボディでも、機動性を失うことなく、"使える"広角の画を提供してくれるのではないかと期待しています。

あと 16mm の画は広角で、結構扱いが難しいなと思うことがしばしばありました。
撮るときは楽でいいのですが、後でまとめて観てみると、画角が広過ぎていまいちテーマの解り難い写真が多いなーと感じます。
20mm なら 35mm 換算で 30mm 程度になりますので、自然な画が得られるのではないでしょうか。


あとサンプルの一枚もなくて恐縮ですが、ある縁で RX-1 を触らせてもらう機会がありました。
RX-1 はフルサイズセンサーを搭載した小型のボディに Zeiss のレンズをかっちりと組み合わせた良い意味で変態過ぎてドン引きする Cyber-Shot です。
NEX-7 + Zeiss よりも安く、小さく、軽く、見た目もクラシカルなライカ風。
なによりこの大きさでフルサイズセンサーです。
仕上がりはごく自然で美しく、「ああ、写真らしい写真だなぁ」とため息が出ます。

見た目がクラシカルなのも「ザ・カメラ」という感じですし、人によるのでしょうが、敢えてレンズの交換できないカメラというのも変な安心感があります。
被写体と向き合うという点では単焦点のほうがストイックさがありませんか?
いや、もちろん被写体が遠くにいたらダメなんですけども。
ズームもないのでいわゆるコンデジとは比較できませんが、例えば GR-Digital2 のような単焦点のカメラと同様です。
でもグリップがないので手に持って操作するのがちょっと怖い。そういう意味では、安心感はあくまで見た目の話です。

もちろん難点がないわけではありません。
ファインダーが別売りなのと、操作系、そしてバッテリーのもちが極端に悪いことです。
ちょっと弄っているとあっという間に半分ほどになっていたので、恐らく普通のデジカメの半分ももたないでしょう。
連続撮影枚数200枚程度と言われました。
ただ、「バッテリーがもたない」とは昨今の携帯の印象だと絶望的に聞こえますが、カメラの場合はバッテリーがハメ殺しというわけではなく、互換のバッテリーはいくらでも入手可能、準備可能です。
ですからこれは致命的欠点とは言えないかなーと思っています。

ファインダーは別売りですが、標準で付いている液晶ディスプレイは、なんだかやたらにフレームレートが高いというか、ちょっと特筆すべきものがありました。
妙にぬるぬる動くんですよね。本体にもレンズにも手ぶれ補正は入っていないのですが、ディスプレイだけみているとステディカムのように安定しつつ、応答性も非常に高いです。
何なのでしょうかね。気になります。
もっともディスプレイは液晶で、奇麗ですが色温度がちょっと(5-600Kくらい)高めの印象です。
ファインダーで確認したほうが自然な色温度に見えるので、やっぱりあったほうがいいでしょうか。

操作系は NEX-7 に圧倒的な有利さがあります。
RX-1 はいちおう Cyber-Shot なためか、一生使わなさそうなシーン選択ダイヤルがついていて、邪魔です。
ダイヤルが固かったのも気になりました。
ファインダーが別売りなせいか、 NEX-7 のようにファインダー覗きながら全部設定できるんだぜという拘りが見られません。

一方でマニュアルフォーカス時に距離がディスプレイされるようになったのは進歩でしょうか。
(GR-Digital なんかにはずっと前からあるんですけど)
いやー、それはそれでないよりマシなんだけどさー、どっちかっていうとレンズ側にちゃんとインデックス付けて欲しいな…。

さて RX-1 と NEX-7 + Zeiss とを比べてみると、 NEX-7 + Zeiss は充分戦えるという結論に至りました。
(もちろんボケ具合とかは絵全体の開放感という意味では、 APS-C にとってフルサイズに勝ち目などないのですが)
マウントを廃してかっちりと最適化した光学系がどれほど影響するか、それが気になっていたのですが、試した範囲ではあまり大きな影響はないもよう。
いえ、むしろ絵を犠牲にせずにあそこまで小型化したというのが即ち、しっかり最適化されたという意味なのだと思いました。