2013年3月10日日曜日

Eye-Fi + NEX-7 = ?

i - φ+ n^ex - 7 = ?

個人的にはいまいちスッキリしないプロダクト Eye-Fi であります。
画期的ではあると思うんですけど、デジカメユーザーのわがままリクエストに応えるには至ってないというか。
しかも Mac + Android という変態ペアリングで利用しています。

まず使ってみると想像以上に転送が遅いという不満が挙げられます。
誰でもこの不満をどうにかしようとするでしょうが、例えば JPEG+RAW で撮影しているなら、まず考えるのは JPEG だけを iPhone だの Android だのの Mobile に転送し、RAW を PC に転送しよう、ということでしょうか。

しかし結構これが茨の道といいますか。

悩む前に、まず転送時に NEX-7 の電池蓋を開けて試してみてほしいということです。
NEX は電池蓋のところにアルミ板が入っています。これは電池蓋を固定するプラスチックの爪(開閉時にスライドする部分)の支えとなっており、ネジは付いてますがそのまま外してしまうわけにはいきません。
この蓋を開けておけばたぶん転送スピードはかなり向上します

それでも尚、満足がいかない場合は設定を変えるしかありません。
(まぁ、多くの人は納得しないでしょう。 mobile にraw を溜め込むなんて、シャッターを切る毎にカルマを増やしているようなものです)

不明瞭な警告、 バグってるとしか思えない設定——。
そうしたものと戦う気力があるなら、この先へお進み下さい。

警告!
この先には何もありません!
あなたの探しているようなものは何にもありません!

まず理解する必要があるのは Eye-Fi は
  • 無線 LAN インターフェイスを一つしか持っておらず、同時に使えないこと
  • モバイルではダイレクトモードでしか転送ができないこと
この二つです。
Eye-Fi は内部に信頼する AP の SSID を複数登録できるのですが、それらが見えている状況下ではダイレクトモードは起動しません。
モバイルへの転送は行われないのです。

つまり、家の無線LANを登録して PC から使おうとしていると、その間モバイルは使えなくなるのですね。
「いいじゃないか、それで」といえるのは満足のいく設定を見付け、実際の運用が始まってからです。
設定が確定するまでの間は、家の中で PC とカメラとモバイルを睨めっこすることになるので、その間はただただ邪魔なだけです。

それにインフラストラクチャモードの AP を使って PC とモバイルで共用できないのなら、こんな設定要らないぜという人だって結構いるのではないでしょうか。
PCへの転送を行うときも家の無線LANを使わず、ダイレクトモードを使う。
そういう割り切りもまんざらではないかも知れませんよ。
とにかく設定中は切っておいてください。

一応家の無線 LAN の影響下にあっても、 Eye-Fi 付属の USB アダプタを使って Eye-Fi を PC に接続している場合、設定の「ダイレクトモード」タブの「ダイレクトモードのネットワークを起動」ボタンを押してダイレクトモードを強制的に起動することもできますよ。
このボタンを押すと Eye-Fi の AP が見えるようになりますから、ここに接続してモバイルへ転送する事もできますよ。
面倒ですけど。

続いて、Android からの設定を行い、JPEG が転送されるようにします。
順番が大切です。
Android のアプリはバグっていて、常に RAW もビデオもモバイルに転送されるかのように見えますが真に受けてはいけません。
Android から Eye-Fi ダイレクトモードの AP に接続したら、 Eye-FI のアプリを起動して設定画面にうつりましょう。

Android 側に JPEG のみ転送されるよう設定されたら、 Mac版のクライアントで RAW と動画を受け入れるように設定しましょう。
このとき、「全ての画像を (PCのホスト名) に転送しますか?」と意図の分からないダイアログが表示されます。
選択肢は「(モバイルの名前)のまま」「(PCのホスト名)に変更」とありますが、モバイルのままにするというのは実質上、設定のキャンセルを意味します。
ですので、一度全ての画像を PC で受け入れるように設定します。
全く腐ってやがるのです。
このため、 JPEG も PC 側に流れてしまうので、そのまま「写真」タブの「有効にする」チェックを外してしまいましょう。
このときはさっきのように謎のダイアログは表示されません。

すると JPEG 写真の行き場がなくなってしまいそうですが、 Android 側の設定はどうやら生きており、 JPEG のみが Android に転送されるようになります。
何が起きるのか解らないので、以降 Android で設定画面を開いてはいけません。
腫れ物に触るような感じであります。

ここまでしても、 Eye-Fi の動きがおかしくなってしまうことはよくあります。
ダイレクトモードの SSID は繋がるがペアリングは切れっぱなし、実際の転送は出来ずにエラーになるという状況です。

まぁ、 Eye-Fi をちゃんと使う事は不可能なのではないでしょうか。
初代もすぐ壊れましたし……。
長い目で見て、時間の無駄だと思います。

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