2013年3月9日土曜日

NEX-6 試用レビュー

——なんでしょうかね。
そういう季節なのでしょうか。
またもや会社で、今度は NEX-6 を見せてもらう機会がありました。

生まれたばかりのお子さんを撮るのに NEX-5R と NEX-6 で迷っていたので、「いや、人物撮るならファインダーは要るよ」と、 NEX-6 を推したわけです。
僕は薦めた立場なので、「うあ〜〜、これか〜〜」と無邪気に弄れなかったのですけど(そりゃ薦めてきた奴がそんな調子じゃ厭ですよね) ポイントは押さえておきました。

5R と 6 はあまり違わないのですが、違いはファインダーの有無、フラッシュを内蔵しているかどうか、チルト液晶が自分撮りに対応しているかどうか、くらいでしょうか。
前回のエントリでも触れましたが、 NEX-5R のほうがαのアクセサリに対応している、という部分もあります。

まず第一印象は小さい。
NEX-7 を見慣れたせいか、いや 7 も充分小さいのだけど、さらに小さく感じる。
電源OFF の状態ではズームレンズなのに標準パンケーキよりちょっと出っ張っている、くらいの標準ズームには驚きました。

そして速くなったフォーカス。
その場で NEX-7 のフォーカスと比べてみましたが、二倍ほどに速くなっているでしょうか。
やっぱり子供や動物を撮るときは、屋内でも補助光 OFF  でオートフォーカスが素早く働かないとダメだと思うんですよね。

シャッターが若干深くなりまして、 これまでのような浅い感じはなく、半押しにかなりの余裕があります。
他ではなかなかないような、ちょっと変わった押し心地です。もちろんミラーショックもないのでだいぶ優しい印象があります。
昔の銀塩カメラにあったような、やけに高さのあるシャッターを思い出しました。アレほどではないですが。
オートフォーカスが非常に速いので、半押ししている感覚すらもあまりないうちにフォーカスが合ってしまいます。
これに慣れてしまったら他がシビアに感じるのではないでしょうか。

あとモードダイヤルが付きました。
M, P, A くらいはメニュー出さずに変更できるのは嬉しい変更。
シャッター横の Fn ボタンがつきましたが、 7 のような Tri-dial はないので、残念ながらファインダーを覗きながらの操作性は 7 のようにはいきません。ちゃんとカスタマイズすれば結構使えるのではないかと思います。

それから、イロモノ機能だと思ってあまり期待してなかった Wi-Fi 対応。
これがちょっと凄かったです。
スマホ用アプリでカメラをコントロールができます。
リアルタイムにファインダーの画がスマホに流れて来るのですよ。そこでアプリ上のシャッターボタンを押すと写真が撮れる。
転送も速く、 Eye-Fi のようなまだるっこしさもない。
これは結構凄いですよ。
アプリの UI はα純正のリモコンよりも更に簡素で、ちょっと機能が少な過ぎるんじゃないかと不安ですが、その辺はどうなんでしょうね。
まぁできない理由があるとも思えないので、そのうちなんとかなるのでしょう。

ところで標準ズームはズームが電動になっていました。
一応ズームリングがあるのですが、これがスイッチになっていまして、そこを回すと倍率が変わる。
変わるのですが、これに結構ラグがあるのが厭な感じでした。
もっとビシッと決まらないの?と。構図がすぐに決まらないのじゃ、折角の速いオートフォーカスも無意味になってしまいます。
まぁレンズ変えたらいいだけの話なんですが……。

そこそこ明るいオフィスでしたが、そこまで明るいレンズでもないので ISO AUTO が 2500-3200 まで上がってしまいました。
NEX は高感度でもいける印象ありますが、さすがに 1600 を超えると画質的にはきつい。

全体的にヒューマンセントリックというか、人に優しくなった印象ですね。
例えば、今までネジ穴としか思えなかったシャッター横の Fn ボタンですが、ちゃんと「Fn」って書いてあります。ちょっとした気配りですが、 NEX-7 に書いてあったらちょっとかっこ悪い。でも書いてある方が親切。そういう地味〜な舵取りを優しさに振ったという感じがあります。
(他のレンズを使うにはレンズのファームをアップデートする必要があるらしくて、その辺は全然フレンドリーじゃないですが)
今回、画質の評価まではできませんでしたが NEX-6 の魅力はよくわかりました。


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